【トゥシューズの豆知識①:あなたの足は何型?】Ballet Studio Garden 氷室友 矢島まい
【トゥシューズの豆知識①:あなたの足は何型?】
ポワントレッスンを始める際、足の形状はトゥシューズの選び方に大きな影響を与えます。
足の形によって、トゥシューズが足にしっくりフィットし、
正しい姿勢をサポートしてくれるかが変わってきます。
足型は、おおよその形状に応じて分類が可能です。
今回は「エジプト型」「ローマ型」「ギリシャ型」「ドイツ型」「ケルト型」という
5つの足型について、それぞれの特徴や靴の選び方を解説します。
自分の足にフィットするトゥシューズ選びのヒントが得られるので、ぜひご一読ください。
では、あなたの足はどのタイプに該当するのか、見てみましょう♪
〈エジプト型の特徴〉
エジプト型は足の親指が最も長く、
人差し指→中指→薬指→小指と進むにつれ徐々に短くなる足型です。
エジプト型は日本人に最も多いタイプです。
祖先である農耕民族が地面をしっかり踏みしめる生活様式であったため、
親指が最も発達したと言われています。
〈ギリシャ型の特徴〉
ギリシャ型の足は、人差し指が最も長いのが特徴です。
親指と中指がほぼ同じ長さで、その次に薬指、小指と続きます。
ギリシャ型はエジプト型に次いで日本人に多い足型です。
狩猟採集時代に、獲物を狩るためにダッシュして
瞬発力が鍛えられたことが起源だと言われています。
地面を蹴る機会が頻発したため、人差し指が発達した可能性が高いです。
ギリシャ型は重心が前にかかりやすいため、タコや魚の目ができやすい足型です。
〈ローマ型の特徴〉
ローマ型はスクエア型とも呼ばれ、
親指から中指まで3本の長さが同程度であることが特徴です。
日本人には少ないタイプの足型だと言えます。
ローマ型はつま先が四角い形状なので靴の形とフィットせず、
指同士が圧迫される危険が高いです。
歩く際に指が横に広がる傾向があるため、
先がシャープなトゥシューズなどはあまり向いていません。
〈ドイツ型の特徴〉
ドイツ型は指の長さがすべて均一という特徴的な足型です。
日本人にはスクエア型より割合が少なく、
ほぼ見かけないタイプの足型と言えます。
ローマ型の足と同じく、先がシャープなトゥシューズなどは
あまり向いていません。
〈ケルト型の特徴〉
ケルト型は人差し指が最も長く、
次いで親指と中指が、最後に薬指と小指が
同程度の長さを示す足型です。
ケルト族の足型が由来とされており、
日本人ではほぼ存在しない足型です。
眺めた時に段々になっているため、
不揃いな印象を抱きやすいと言えます。
見落としがちな『かかと』のサイズ感
また、足の形状だけでなく、かかとのサイズもトゥシューズ選びに影響を与えます。
かかとのサイズが合わないと、足全体のバランスが崩れてしまう可能性があります。
特にかかとが小さかったり、かかとがあまり出っ張っていない足の構造をしている方は、
どうしても脱げやすくなりやすいです。
適切なサイズのトゥシューズを選ぶためには、
自分の足の形状とかかとのサイズを正しく把握することが大切です。
迷ったときはフィッターさん、指導者に相談♪
正しいトゥシューズ選びは、バレエの技術向上や快適なレッスンのために欠かせません。
足の形状やかかとのサイズに合ったトゥシューズを選ぶことで、
足への負担を軽減し、美しいポーズや動きをより自在に行うことができるでしょう。
トゥシューズ選びに迷ってしまった時は、自分自身の足に関する情報とともに
バレエ用品専門店のフィッターさんや指導者に相談してみましょう♪
色々なアドバイスを活用しながら、最適なトゥシューズを見つけて、
より良いポワントレッスンを目指しましょう!
では、またお会いしましょう♪
コラム監修
氷室 友・矢島 まい